のんちゃん(愛犬)の身体にがんが見つかってから約1週間が経過しました。病気のことがわかってから、夫とのんちゃんとの思い出話をよくしています。

突然のがん宣告はショックが大きすぎて、先週は食事がほとんど喉を通らないほど落ち込みましたが、のんちゃんとの思い出を振り返ってみると、「今こうして生きていられるのって奇跡だよね」と前向きに考えられるようになったのです。

実は、わが家の愛犬、のんちゃんにはこれまでにも何度か“死”の危機が迫っていました。今日はそんなお話です。

ペットショップの売れ残りだったわが子

のんちゃんとの出会いは、2014年12月。

その前日に自由が丘のペットショップで、のんちゃんと同じ犬種の男の子に一目惚れをしました。でも生き物だし、勢いで買ってしまうのは良くないと思い、2時間ほど近くの喫茶店で「飼うか、飼わないか」をよく考えて……。

「よし!お家に連れて帰ろう」と決心して、再びペットショップを訪れると、「30分前に売れちゃったんです!」とその子はすでにお店からいなくなっていました。

すると途端に寂しい気持ちに。自宅に戻っても「犬が欲しい!」という気持ちが抑えられず、翌日渋谷のペットショップへ。そこに偶然いたのが、のんちゃんでした。

ショーケースの一番下の段に置かれていた、のんちゃん。顔を近づけても丸くなってそっぽを向いていました。店員さんにお願いして抱っこさせてもらうと、すごい甘噛みがひどい!甘噛みというか本気で噛んできて痛い!これはかなりやんちゃ坊主。しつけがちょっと大変かなぁ…と一瞬迷いました。

しかし「きっとアピールするのが苦手なんだなぁ…。値下げされてるし、このまま売れ残ったらどうなるんだろう…」という情けと、「また迷っているうちにほかの人のモノになっちゃったら……」と焦りの気持ちで、わが家の子として迎えることに決めました。

お腹の虫のせいでガリガリに痩せてました

自宅へ連れて帰ってくるとヨタヨタ歩きでいまひとつ元気がないのんちゃん。するとその日の晩、かごの中でうんちをしたのですが、ひどい下痢でお腹も痛そう……。

病院へ連れて行くと「お腹に虫がいますね。ご飯を食べても寄生虫が全部栄養を摂ってしまうから痩せているのでしょう」と言われました。

すぐにお薬で治療を開始。2週間ほど経つと下痢も治まり、少しずつ元気になっていきました。

どうやらペットショップにいた頃から元気がなかったようです。値下げされていたのも、お腹の虫のせいなのかなぁ……。ワクチン接種で定期的に獣医さんが診てくれていたのなら、もっと早く治療してあげたらよかったのに……。

お留守番中にリードが外れて……

しばらくするとお散歩ができるようになって、どこへ行くにものんちゃんを連れて歩くようになりました。

ある日、お散歩の帰りにスーパーへ寄り道をしたことがありました。ほんの数分だから…と思い、お店の外にリードをつなぎお買い物へ。お会計を終えて買ったものを袋詰めしていると、サービスカウンターになぜかのんちゃんを抱えた女性の姿が……。

……え?どういうこと?!と状況が呑み込めないまま、慌てて引き取りに行くと、「リードが外れちゃったみたい。ひとりでうろうろしてたから危ないなぁと思って連れてきたのよ」と女性が説明をしてくれました。

スーパーのすぐ横には交通量の多い大通りがありました。この女性がのんちゃんを抱きかかえてくれなかったら…車にひかれて亡くなっていたかもしれない。そう考えると怖くて涙が出ました。

愛犬の死について考える

お散歩に行けば拾い食いをして、アナフィラキシーショックを起こしたり…。お家で留守番中にかごから抜け出して、ドッグフードをお腹がぶくぶくに膨れるまで食べたり…。1歳になるまでののんちゃんはやんちゃ坊主でいたずらばかりでした。

そして、すっかりいい子になったなぁと思った矢先、3歳にも満たない年齢で、がんを発症しました。

いずれは必ずやってくる愛犬の死。病気で亡くなる子。事故で亡くなる子。老衰で亡くなる子。どんな死に方をしても、悲しいことには変わりはありません。

のんちゃんががんになって、余命宣告をされて…。最初は「あと数カ月なんて短すぎる」と思ったけれど、交通事故で突然亡くなるよりは、死にむけて私も夫も心の準備ができるわけで、それはそれでよかったのかなと考えるようになっています。