「のんちゃんのご飯を手作りに変えよう」と思い、かかりつけの獣医さんに相談すると、「低糖質、高たんぱく、高脂質な食事にしてあげるといい」と言われました。「とくに糖質はがん細胞の餌になるから控えてあげてくださいね」とのこと。

ご飯やパンなどの炭水化物といえば、愛犬の元気の源。貴重なエネルギー源です。それを減らしてしまうと、ただでさえ病気で身体が弱っているのにますます元気がなくなっちゃうのでは…?と糖質制限をすることに抵抗がありました。

お米はがんの餌になるってホント?!

そもそもなぜ糖質が良くないのか?それは以下の考え方に基づいています。

「私たちの体は、エネルギーを使って活動しているわけですが、普通の細胞は、糖質と脂質を主なエネルギー源にしています。ところが近年、腫瘍細胞は「糖質はエネルギー源にできるけれども、脂質はできない」ということがわかってきました。

このことから、腫瘍細胞をたたくためには、「糖質を摂らずに、腫瘍細胞を俵量攻めにしたらいいじゃないか」という考えが生まれたのです。

そこで、食事法として「糖質は極力減らして、健康な細胞にのみエネルギーを供給する脂肪分の多い食事にする」という考え方が生まれたというわけです。」(引用:『今あるがんに勝つ! 手づくり犬ごはん』より/以下同)

なるほど~。これを読むと「炭水化物は控えた方がいいのね」って納得できます。しかしこの考え方にはいくつか落とし穴があります。

糖質を完全に制限すべきではない

まず一つ目に、私たちの体は食事で糖質を完全にカットしても、自分の体内で“糖”を作り出すことが可能で、それががん細胞のエネルギー源にもなってしまうということ。

「脳はグルコース、つまり糖質だけをエネルギー源としています。脳は脂肪をエネルギー源として使えないため、体は脳に糖質を供給するために、血糖値が一定以下にならないように調整しています。

では、血糖値が低下したらどうするのかというと、肝臓で糖をアミノ酸から新しく作ることになります。原料となるアミノ酸は、体の筋肉を分解してつくり、それを肝臓に送り、肝臓が糖新生を行って新しく糖を作ることで血糖値を一定にし、脳の健康を維持するのです」(同)

二つ目に、糖質制限をしてカロリー摂取量が減少すると、がん細胞だけでなく、正常細胞の働きも低下し、痩せこけてしまうのです。

栄養価の高い「玄米」がおすすめ!

「ドッグフードは糖質が多いから与えていいのか心配」
「かといって完全に炭水化物をカットするのも抵抗がある」

と迷っている方におすすめなのが、玄米です。

玄米はミネラルやビタミン、糖質、食物繊維などの栄養素をバランスよく含んでいます。白米よりも栄養価が高く、免疫力の強化につながるそうです。

ただし玄米は食物繊維が豊富なので、消化不良を起こすことも。わんちゃんにそのまま与えると消化されずにうんちにそのまま出てきてしまいます。

のんちゃんには、お粥にして与えていましたが、それでもたまにうんちにお米のカスが混ざっていたので、フードプロセッサーで液体状にしたものを与えるようにしました。

また玄米には「アブシジン酸」という有害物質も含まれています。これは、細胞内のエネルギー工場である「ミトコンドリア」の働きを鈍らせ、免疫力低下につながることも。とはいえ、アブシジン酸は8時間以上水に浸しておけば無害化します。

手作り食をつくるときは、前日に炊飯器にセットして、翌朝炊き上がるようにタイマーをかけておけば安心です。

がんの食事療法についてはまだあまり効果が認められていないそうですが、それでも少しでもがんの進行を遅らせることができたら…と願っています。