私は中学生の頃から実家でダックスフンド(♂)を飼っていました。彼はもうすぐ14歳の長老になりますが、母によると今でも元気にお散歩にでかけているそうです。

そんな愛犬が椎間板ヘルニアになったのは、5歳の頃でした。今回は私が実際に経験した、ミニチュアダックスフンドの椎間板ヘルニア体験談について書いていきたいと思います。

3歳:椎間板ヘルニアの症状が出始める

愛犬がはじめて腰の痛みを引き起こしたのは3歳の頃でした。そのときは、ベッドの上からジャンプをして床におりた途端に突然腰を丸めて痙攣し、「クークー」と鳴きながらその場でうずくまっていたのです。

慌てて駆け寄ると、目からは痛みで涙が溢れそうでした。その後、嘔吐を繰り返し、少し落ち着いたのですぐに病院に連れていきました。

犬の育て方の本などでダックスは椎間板ヘルニアになりやすいことは知っていたのですが、まさかこんな若さで発症するとは思わなかったので、獣医さんに「これからずっとこの痛みと付き合っていかないといけないかもね」と言われた時はとてもショックを受けたのを覚えています。

その後、家族で話し合い、お散歩で階段を降りるときは抱っこしてあげたり、腰に負担がこないように体重の管理には気を付けていました。しかし愛犬は体力が回復すると、すぐにまたベッドや椅子の上り下りを繰り返し始めたのです。

そのたびに「あぁ…また痛い思いをしたらどうしよう」という不安はあったものの、元気な姿をみていると「大丈夫かな?」と甘えと慣れがさらに症状を悪化させてしまったと反省しています。

5歳:椎間板ヘルニアの手術を経験

それから2年後。ある日の夕方に、外出先から戻ってくると、母が「また腰をやっちゃったかも…」と言いながら愛犬を抱っこしていました。

そのころ、愛犬は頻繁に腰の痛みに襲われていました。症状は決まって「歩けなくなる→痙攣する→嘔吐→しばらくしたら元に戻る」というパターンだったので、今回も一時的な痛みだろうと甘くみていました。

念のために、かかりつけの動物病院へ連れていきましたが、詳しい検査はもっと大きな病院でないとできない…といわれ、特別な処置もせずに帰宅。これが判断ミスだったとのちに大きく反省したポイントでした。

その晩、愛犬の腰の痛みは治まるどころか、どんどんひどくなっていき、一晩中「クークー」と鳴きながら痙攣をしていました。翌朝、紹介された大きな病院へ連れていき、診断されたのは「椎間板ヘルニア」でした。そして獣医さんから衝撃的な一言をいわれたのです。

「この痛みは発症してから24時間以内に手術をしないと回復する見込みがかなり低くなる。手術をしたとしても、前のように歩けるようになる見込みは3分の1。このまま手術をしなかったら確実に車いす生活。排泄の世話は飼い主の責任になるし、長時間のお留守番も難しくなるから、彼の年齢(5歳)だと安楽死という選択肢も考えたほうがいいかもしれません」

もうそのあとはひたすら後悔しかありませんでした。

「なんで昨日のうちに手術してあげられなかったんだろう」
「なんでベッドや椅子の上り下りをさせてたんだろう」
「フローリングの上で追いかけっこなんてするんじゃなかった」

愛犬の手術は数時間におよび、それから1週間病院に入院しました。

1か月間のリハビリ生活

手術から1週間後に病院へ引き取りに行きました。手術のため背中の毛は刈り取られ、痛々しい縫い目が背中に残っていました。自宅に戻ってくると、愛犬用のクッションのなかでお漏らし。

「あらららら……」愛犬の変わり果てた姿と、これからの生活に不安はあったものの、なんとかしてまた元気に歩かせてあげたいという気持ちで、毎日リハビリに取り組みました。

まったく力が入らない状態の後ろ足の関節をゆっくりと動かしたり、腰をささえて歩かせたり。1回90分のリハビリプログラムを1日3回休みなく、1か月間繰り返しました。

獣医さんからは「歩けるようになっても、昔のように走り回ることはできない」と言われていましたが、愛犬の回復力は凄まじくわずか3カ月ほどで、以前のようにお散歩にでかけられるようにまで元気になりました。

愛犬のために飼い主ができることを考えよう!

椎間板ヘルニアの手術を終えてから、実家ではほとんどの家具を買い換えました。あれから約9年になりますが、いまでも実家にはソファやベッドはありません。フローリングの上にはカーペッドを敷き詰めています。

愛犬は言葉で気持ちを伝えることができないからこそ、飼い主が愛犬の幸せのために何ができるのか考え続けることが大切だなと思った体験でした。私の体験が何かのお役に立てれば幸いです。